2級船舶免許を独学で取得 準備・申込編
2級船舶免許を独学で取得!
準備・申し込み編
はじめに
昨今の異常な暑さの中で、マリンスポーツはその人気を更に博してきている。今回、マリンスポーツに必須とも言える2級船舶免許を、独学で取ってきたため、なるべく詳細にその過程を振り返って書き残しておこうと思う。
教習所に通うと10万円ほど掛かる船舶免許は、独学であれば3万円程度で取得できる。教習所よりも時間は掛かる上、実技の練習ができないデメリットはあるが、興味のある方はぜひチャレンジしてほしい。
これから2級船舶免許の取得を考えている方の一助になれば幸いである。なお、本記事は2024年8月現在の情報に基づいているため、制度等の変更に注意されたい。
本記事では、「準備編」「勉強・試験編」「試験後の手続き編」の3編に分けて、免許取得までの道のりを書いていこうと思う。
2級船舶でできること
2級船舶を持っていれば、いわゆるプレジャーボートを、海岸から5海里(約9km)までの範囲で航行できる。1級では航行範囲の制限がなく、遠い沖に出ることができるが、自分で船を購入せず、ヤマハのseastyle等でレンタルして操縦する場合は大抵航行範囲が近場に決められているため、一般的な遊び方であれば2級で十分だと言えるだろう。もちろん湖のバスフィッシング・ウェイクボード等もこの免許で操縦できる。
難易度と勉強時間
2級小型船舶は国家試験ではあるものの、筆記はほとんど過去問題から出る4択問題な上、会場によるが実技試験の審査も優しく、その難易度は低めだと言える。受験後の感想としても、自動車免許よりもずっと簡単であった。
筆記試験の勉強時間は、勉強が苦手な方でなければ5日~1週間で十分だと思われる。海に詳しい方や、機械系の問題があるため、車等の機械が好きな方であればもっと短期間で済むと思われる。
実技試験は、船を運転したことのない方であればYoutubeの動画等でその感覚をイメージトレーニングする他ない。空いた時間に繰り返し何回も動画を見て、脳内で試験の流れや動作をイメージできるようになることが必要である。
私も試験のときに初めて船を操縦したが、操縦自体はすぐに慣れるものの多少コツが必要である。(たとえば、船はハンドルをまっすぐに保持していても直進しない。絶えずハンドルを動かして進行方向をコントロールすることが必要である。特に日常的に車に乗っている人はすこし有利かもしれない。
参考書・勉強道具の購入
まず、Amazon等で学科の問題集を購入しよう。
私は、『新訂 二級小型船舶操縦士試験問題 解説と問題』を使用した。
教本も販売されており、余裕があれば購入をおすすめするが、この問題集だけでも十分な解説が記載されており、私はこの問題集のみで、本番46点/50点満点を取ることができた。ほとんどの問題が過去問題の使い回しのため、問題集を完璧に解くだけでパスする事ができると思われる。
次に実技試験としてロープワークがある。Amazonや最寄りのホームセンター等で、直径1cm程度のロープ(1-2mあると良い)を購入しよう。実際の試験はこれくらいのロープで行われるが、入手が困難なら荷造りロープで構わない。
実技対策として、YouTubeの「堀越学園チャンネル」「ビデオメッセージ 釣りTV」をチャンネル登録し、2級実技試験の動画を今日から毎日繰り返し見ることを強くおすすめする。
試験日程を決める
船舶免許の試験は、海洋レジャー安全・振興協会JMRAが行っている。まずは試験日程と場所を確認しよう。
上記のサイトで自分の住んでいる都道府県を選択し、一番上の
試験日程 を選ぶことで、直近の試験日と試験場一覧が表示される。
ここから都合の良い日程を選ぼう。
私は羽田試験場で受験したが、羽田は河川で試験を行うため波が低く、着岸もしやすく、試験官もとてもいい方だったので日程があれば羽田をおすすめしたい。
申し込み方法
試験の申込みには、
・直接海洋レジャーの事務所に行って申し込む方法
・郵送で申し込み用紙を取り寄せて、書き込んで送り返す方法
の2つがある。後者は返送用封筒の送付→書類を送ってもらう→記入して返送する→受験票を送ってもらう
と手間が多いため、近郊であれば、一度の訪問で記入から受験票の受取までできる前者を勧めたい。関東では横浜みなとみらいに事務所がある。
今回はこの横浜事務局に行って申請する方法を詳説するが、他の事務所でも方法は同様である。
小型船舶免許の取得、更新 – 小型船舶操縦士試験機関・講習機関 | 全国のJMRA窓口 – 関東事務所
他の地域や、具体的な場所は上のホームページから確認されたい。
必要書類
申請にあたっての必要書類は
・本籍記載のある住民票
・3cm×4cmの証明写真
・受験料約26,000円
・免許証などの身分証明書
の4つである。早めに住民票を取得しておこう。
申請
事務所に行く前に、JMRA事務所に電話等で試験日程・試験場に空きがあるか確認し、予約することをおすすめする。そこで担当者の方が必要な書類や窓口時間などの確認も行ってくれる。
必要書類を集めたら事務所に行ってみよう。
横浜事務所は馬車道駅から徒歩5分程度で、この地図で私がいる辺りはパーキングメーターが設置されており、300円程度で1時間駐車することができた。ビル入口は横浜銀行の向かいにある。
ビル7階の事務所に入ったら担当者の方がいるため、必要書類を渡せば手続きをしてくれる。10-20分程度で受験票の受取までできるだろう。
受験受付をすると、受験票と一緒に試験要項の書いた黄色い紙を頂ける。この紙に実技試験の内容が細かく書いてあるため、しっかり読んで保管しておこう。特に裏面の「点検箇所一覧」は、実技の確認に有効である。
また窓口横に、直近の試験問題が配布されているため、もらって帰って直前の確認に利用すると良いと思う。
中華の調光サングラスを買ってみた
前置き
私は主に夜のライドが多いため、クリアレンズのアイウェアを使ってきた。しかし最近になって昼や夕方に走ることが増えたため、サングラスとクリアレンズを両方持っていく必要がでてきた。ケースに入れて持っていくとかさばるし、裸だと壊れそうで恐い。非常にめんどくさい。
そこで私は調光レンズに目を付けた。知らない方のために一応説明しておくと、紫外線量に反応して昼はサングラスのように暗く、夜は自動でクリアになるという画期的なサングラスである。調べてみるとどうやらオークリーあたりも出しているらしい。先日のツールで感動的な復活を遂げたカヴェンディッシュが使っていたジョーブレイカーでも買おうと思ったら値段を見てさすがに怯んでしまった。フレームが3万5千円、別売りの調光レンズが1万7千円と、合計で5万円程度になってしまう。パワーメーターが買える値段である。諦めてアマゾンを漁っていたら、ROCKBROSというメーカーが3千円弱で調光サングラスを出しているのだ。往々にしてこういう廉価品は不良率が高いものの普通に使えることが多い。ダメもとで買って使ってみた。
レビュー
amazon発送なので翌々日には届いた。開けて驚いたが、かなりしっかりしたケースが付いている。チャックも壊れにくそう。
付属品も豊富。久々に怪レい日本语を見れるかと思ったらなかったw
眼鏡を付けられるインナーフレームやバンドもついていた。
サングラス本体は安っぽさはあるものの作りは悪くない。私は夜間走行が多いため、夜間におけるレンズの透明度の高さを重視したい。さすがにクリアのアイウェアと比べると暗さを感じるが、ほぼ透明と言っていいだろう。
本当に調光するのか
はやり一番大きいのは「本当に調光するのか?」という疑問だろう。
そこでレンズの一部にだけ布を被せ、日光の下に置いてみた。これでレンズの色に差ができればきちんと調光していることになる。
結果としては、きちんと色の境目が確認できた。
数分放置したら、はっきりと色の境目が現れた。しっかりと調光しているのだろう。ただ、見てお分かりの通り普通のサングラスほど暗くはならない。直射日光の下で使うのは少し不安がある。このモデルは基本夜のライドで、たまに昼も走る、程度の方に向いているかもしれない。
メリットとデメリット
長々と書いたが、メリットとデメリットは以下の通りである。
メリット
・安く調光レンズを体験できる。
オークリーの10分の1
・透明度が高く、夜間も安心して使える。
ほぼクリアレンズと変わらない
・鼻パッドが大きく、レンズが頬と当たらない
通気性が確保できて、曇りにくそう。
デメリット
・暗くなるまで多少時間がかかる
3-5分程度かかった。いきなり炎天下に出ると眩しそう。
・普通のサングラスほどは暗くならない。
雲一つない晴天だと調光しても少し眩しそう。
・サイズがでかい
クソデカ顔面の私でも大きく、フィット感が悪かった。女性だとブカブカかも。私はヒートガンで熱して曲げて調整したら丁度良くなったから、多少器用な人なら問題ない。
中華製品あるあるだが、サイズに関してはほとんどの人が調整が必要かもしれない(ピッタリだった人を顔デカだとdisっている訳ではないが)。しかしフレームの造りやレンズに関しては申し分なく、かなり使える部類だと思う。
使ってみた
早速夕方から夜にかけて、60キロ程度のライドをしてきた。まず驚いたことは、レンズの歪みが全くなく、非常に視界が良い。レンズの大きさも十分であり、下ハンを握ってエアロポジションで踏んでも見にくさが全くない。登りでもがいた後の信号待ちでも全く曇らない。視界の良さに関して有名メーカーレベルかもしれないwフレームの素材もラバーで耳が痛くない。
ネガティブな点としては、紫外線に反応するため夕方は日光があってもほぼ暗くならない。夕日や朝日に向かって走る時は少し眩しい。
まとめ
なんだか褒めすぎているような記事になってしまったが、この値段で買える調光サングラスにしては非常によくできている。最近は径の合っていないカーボンシートポストなど、中華商品で辛酸を舐めることが多かったが、久々にアタリを引いた。
スマホをサイコンとして運用する
スマホをサイコンとして運用してみよう
今やロードバイクにとって必需品となった「サイクルコンピュータ」、通称サイコン。本当はGPSサイコンが欲しいけれど、安さゆえにCateye等GPS無しのモデルを使っている方も多いのではないでしょうか。
私もその一人で、ロングライドに慣れるにつれてナビ機能付きの高性能サイコンが欲しくなってきました。しかしGARMINの530で4-5万円、Wahooでも3万円以上と、学生の私にはなかなか手が出ない代物です。そこで、前に使っていた古いスマホをサイコンとして運用できないか?と考え、制作してみました。
制作のうえで最も重要視したのは「50km/h以上で路面のギャップを拾っても落下しない信頼性」です。Amazonで売られている自転車用スマホマウントのレビューを見ていると、「3-40km/hのスピードで走ったら落ちてしまった。」という声が散見されます。そこで私は信頼性の高いGARMINマウントに、スマホを付けられるようにすれば落下しないだろうと思い、こんなものを作ってみました。
以下にこの作り方と、必要な商品をご紹介出来ればと思います。なお、使っていないAquos R2が自宅にあったので画像はそれを使っていますが、機種は何でも大丈夫だと思います。
〈必要なもの〉
⚫スマホ
なんでも大丈夫。できれば電池の劣化が少なく、防水の物が良いと思います。
⚫汎用マウント
マウントの凸部分を両面テープで増設することができる物です。これがあればスマホのみならず、なんでも自転車に装着できます。
私はGARMINにしましたが、wahooやbryton等なんでも大丈夫です。ただ最も普及しているのがGarminなので、一番手に入れやすいと思います。
下に私が使用したものを貼っておきます。両面テープもかなりしっかり張り付くので良いと思います。
https://www.amazon.jp/dp/B07K1BCQJF?ref=ppx_pop_mob_ap_share
⚫ハードタイプのスマホケース
使用するスマホに合う、必ずハードタイプの物を用意してください。できるだけしっかりと装着できるものを選びましょう。
⚫60番程度の紙やすり
両面テープの接着力増強のためです。無くても何か傷を付けられる物があれば大丈夫です。同じ用途で脱脂剤があるといいかも。
⚫接着剤
アロンアルファ等。両面テープの補強なので、無くても大丈夫です。
⚫薄い両面テープ
スマホケースからスマホが落下するのを防止するため、スマホとスマホケースの間に貼ります。厚手の物だとケースにうまく嵌らなくなるので、薄い物にしましょう。私はニチバンのナイスタックの青色を使いました。
⚫マウント
自転車に装着する側のマウント(メス)です。先述した汎用マウントに合うものを選びましょう。ちなみに私はこの機会にレックマウントを導入しましたが、非常に良いです。予算が許せばレックマウントが最適だと思います。
必要な物は以上です。それでは制作していきましょう。
〈制作〉
制作自体は簡単です。手順としては
①脱落防止に、スマホの裏に両面テープを張ってケースと固定
②ケースの裏に汎用マウントを接着する。
(このときに、マウント装着時にスマホがまっすぐになるように接着しましょう。
意外と直感で付けた方がうまくいくかもしれません。)
③汎用マウントを瞬間接着剤でケースに接着して補強
これで自転車側のマウントにスマホを装着すれば完了です。
〈実際に使ってみて〉
実際に1か月間ほど使ってみました。結論から言うと、60km/h前後で下りを飛ばしても、100kmのプチロングライドをしても、路面の荒い産業道路を通っても落下等の問題なく使うことができました。しかし念のため、バックアップとして紐等で簡単に固定しておいた方が良いでしょう。
なお、アプリはナビとして「Ride with GPS」と、データ表示用に「strava」を利用しました。これも問題なく使うことができました。短距離で知っている道ならばGoogleMapでも大丈夫だと思います。
読んでいただきありがとうございました。
制作や運用に関して、なにか疑問がありましたらお気軽にコメント下さい。できる範囲でお答えします。なお、当記事を真似して被った損害につきましては責任を負いかねます。よろしくお願いします。
Nakamura SPD-SLシューズを半年使用して
「安い」SPD-SLシューズを求め、ネット通販の海を彷徨っていたら一度は目にするであろう「Nakamura」のSPD-SL(SPD)シューズ。
新品4-6000円でひときわ安く売られている赤黒のシューズです。
実際、ヤフオクで安い順で検索してみると以下のように大量に出てきます。
安価だが耐久性や使い心地はどうなんだろう?と思った方もいらっしゃると思います。
実際に購入し、半年・1500kmほど走った筆者がレビューしていきます。
私なりの結論は、5000円以内なら買い。ただし初心者に限る。
というものです。
私の購入したものは上の画像の一番左のタイプ、ラチェットの付いているものなので、そのレビューになります。
まずSPD-SLシューズとしては普通に使えます。引き足もできるし、ネジ穴の精度も悪くなく、難なく使うことができます。多少の糸のほつれはあるものの、縫製も十分なものです。これが私の「買い」と言った理由で、入門用のシューズとしては非常に使いやすいと思います。
しかし「5000円以内なら」というひとことを付けた理由は、ラチェット機構のベルトの耐久性にあります。長く使っていると樹脂のベルトが削れて、滑ってしまうのです。
引き足が苦手で、貧脚な私でもこの始末なので、パワーの出る方はかなりの早さで削れてしまうでしょう。
このような理由から、1年ほど経過したら買い替えを検討することになると思います。その時の経済的負担の観点から、5000円というボーダーを設けました。高くなって7000円程になると、BOAシューズが買えてしまいますし、1年程度しか使わないのに6,7000円となると少し高いような気がします。
ただ、最初から高価なSPDシューズが必要かと言われれば、甚だ疑問です。SPDを付けて半年位は慣れずになかなか足をペダルに嵌められず、シューズの裏を傷つけてしまったり、立ちごけしたりするものです。かくいう私も、ペダルに引っ掛けて靴の先端部分はボロボロになってしまっています。
このような観点から、まだSPDやSPD-SLに慣れていない初心者の方が慣れるまでの繋ぎとして買うには十分お勧めできるものです。ヤフオクを張っていれば大体のサイズは3-4000円で入手することができるでしょう。
それでは、良い自転車ライフをお過ごしください。読んでいただきありがとうございました。
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この度ブログを開設しました。珍しいひとです。
思い返せば私が初めてPCを組んだ時、スキーを組み立てたとき、困ったときは常に人類の叡智ともいうべき幾多のの個人ブログに助けられてきました。
私も未だ未熟ではありますが、ある程度の知識と経験を得た今、少しでも誰かの助けになれればという思いで、ブログを開設させて頂きました。
内容としては主に
・PC(水冷・組立)
・3Dプリンタ
・スキー(下手なので用具ネタのみw)
・自転車(主にロード)
・登山
になるかと思います。
よろしくお願い致します!