中華の調光サングラスを買ってみた
前置き
私は主に夜のライドが多いため、クリアレンズのアイウェアを使ってきた。しかし最近になって昼や夕方に走ることが増えたため、サングラスとクリアレンズを両方持っていく必要がでてきた。ケースに入れて持っていくとかさばるし、裸だと壊れそうで恐い。非常にめんどくさい。
そこで私は調光レンズに目を付けた。知らない方のために一応説明しておくと、紫外線量に反応して昼はサングラスのように暗く、夜は自動でクリアになるという画期的なサングラスである。調べてみるとどうやらオークリーあたりも出しているらしい。先日のツールで感動的な復活を遂げたカヴェンディッシュが使っていたジョーブレイカーでも買おうと思ったら値段を見てさすがに怯んでしまった。フレームが3万5千円、別売りの調光レンズが1万7千円と、合計で5万円程度になってしまう。パワーメーターが買える値段である。諦めてアマゾンを漁っていたら、ROCKBROSというメーカーが3千円弱で調光サングラスを出しているのだ。往々にしてこういう廉価品は不良率が高いものの普通に使えることが多い。ダメもとで買って使ってみた。
レビュー
amazon発送なので翌々日には届いた。開けて驚いたが、かなりしっかりしたケースが付いている。チャックも壊れにくそう。
付属品も豊富。久々に怪レい日本语を見れるかと思ったらなかったw
眼鏡を付けられるインナーフレームやバンドもついていた。
サングラス本体は安っぽさはあるものの作りは悪くない。私は夜間走行が多いため、夜間におけるレンズの透明度の高さを重視したい。さすがにクリアのアイウェアと比べると暗さを感じるが、ほぼ透明と言っていいだろう。
本当に調光するのか
はやり一番大きいのは「本当に調光するのか?」という疑問だろう。
そこでレンズの一部にだけ布を被せ、日光の下に置いてみた。これでレンズの色に差ができればきちんと調光していることになる。
結果としては、きちんと色の境目が確認できた。
数分放置したら、はっきりと色の境目が現れた。しっかりと調光しているのだろう。ただ、見てお分かりの通り普通のサングラスほど暗くはならない。直射日光の下で使うのは少し不安がある。このモデルは基本夜のライドで、たまに昼も走る、程度の方に向いているかもしれない。
メリットとデメリット
長々と書いたが、メリットとデメリットは以下の通りである。
メリット
・安く調光レンズを体験できる。
オークリーの10分の1
・透明度が高く、夜間も安心して使える。
ほぼクリアレンズと変わらない
・鼻パッドが大きく、レンズが頬と当たらない
通気性が確保できて、曇りにくそう。
デメリット
・暗くなるまで多少時間がかかる
3-5分程度かかった。いきなり炎天下に出ると眩しそう。
・普通のサングラスほどは暗くならない。
雲一つない晴天だと調光しても少し眩しそう。
・サイズがでかい
クソデカ顔面の私でも大きく、フィット感が悪かった。女性だとブカブカかも。私はヒートガンで熱して曲げて調整したら丁度良くなったから、多少器用な人なら問題ない。
中華製品あるあるだが、サイズに関してはほとんどの人が調整が必要かもしれない(ピッタリだった人を顔デカだとdisっている訳ではないが)。しかしフレームの造りやレンズに関しては申し分なく、かなり使える部類だと思う。
使ってみた
早速夕方から夜にかけて、60キロ程度のライドをしてきた。まず驚いたことは、レンズの歪みが全くなく、非常に視界が良い。レンズの大きさも十分であり、下ハンを握ってエアロポジションで踏んでも見にくさが全くない。登りでもがいた後の信号待ちでも全く曇らない。視界の良さに関して有名メーカーレベルかもしれないwフレームの素材もラバーで耳が痛くない。
ネガティブな点としては、紫外線に反応するため夕方は日光があってもほぼ暗くならない。夕日や朝日に向かって走る時は少し眩しい。
まとめ
なんだか褒めすぎているような記事になってしまったが、この値段で買える調光サングラスにしては非常によくできている。最近は径の合っていないカーボンシートポストなど、中華商品で辛酸を舐めることが多かったが、久々にアタリを引いた。